スウェーデンは、かつて結核克服などの健康増進を目的として、生理学者が考案した「肋木(ろくぼく)」を体育教育に取り入れるなど、スポーツを健康のための余暇として扱ってきた歴史を持つ。同国のサッカーリーグ1部アルスヴェンスカンでは、1924年の創設から1950年代にプロ化が進むまで、選手は全員が無報酬のアマチュアとして、仕事の後に真剣に競技に取り組んできた。 昨日行われたW杯での日本対スウェーデン戦は、1対1の引き分けに終わった。スウェーデンのプレーは、派手さはないものの、実直で堅実なものであった。対する日本は、決勝トーナメント進出をかけた次戦で、華麗な技術を特徴とするブラジルと対戦する。日本には、持ち前のチーム力に加えて、ブラジルのような狡猾さも備えた戦いが期待される。
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そういえば筆者が通った神奈川県内の小学校にもあった。体育館の壁に取り付けられた、はしご状の「肋木(ろくぼく)」。ほとんど使った記憶はないが、実はスウェーデンの生理学者が考案した健康体操の用具の一つで、戦前まで日本の体育教育で積極的に取り入れられたという。
▼結核の克服などに国をあげ取り組んだ北欧のこの国で、スポーツは健康のため余暇に取り組むものだった。同国サッカーリーグ1部アルスヴェンスカンのサイトによれば、1924年の創設からの数十年間、選手はアマチュア。全員が無報酬で仕事後の練習や試合に真剣にのぞんだ。プロ化が進むのは50年代以降のことだ。
▼昨日、日本相手のW杯戦での試合運びに、そんな歴史が重なって見えた。派手さはないが実直で堅実。「見ててもうまいなとかはないけど、経験なんでしょうね」と元日本代表の本田圭佑さんは評した。サムライブルーとは1対1で引き分けた。決勝トーナメントに進む日本は次戦でまるで正反対の「王国ブラジル」に挑む。
▼華麗なドリブル、フェイントの妙技は黒人差別から生まれたとの説がある。白人選手への反則プレーに厳しいペナルティーを科された黒人選手は接触を避け巧みにボールを奪った。ポルトガル語で「マランドラージェン」、抜け目なくずる賢い王者のサッカー。日本は持ち前のチーム力に狡猾(こうかつ)さも加え堂々と戦ってほしい。
そういえば筆者が通った神奈川県内の小学校にもあった。体育館の壁に取り付けられた、はしご状の「肋木(ろくぼく)」。ほとんど使った記憶はな…続き